「あの時の自分は、なんて馬鹿なことをしたんだろう…」
過去の自分の言動を思い出しては、胸が苦しくなり、深く落ち込んでしまう。
そして、そんな自分に嫌気がさして自暴自棄になり、さらに自己嫌悪を深めていく…。
この記事を読んでいるあなたは、そんな過去の自分に対する嫌悪感と、そこから抜け出せない負のループに苦しんでいるのかもしれません。
完全に過去を許し、前向きになることは難しいですよね。
僕も同じように、過去の自分を許せず、長い間もがき続けてきました。
この記事では、心理学の知見や僕自身の経験を基に、なぜ過去の自分を受け入れられないのか、そしてどうすればその苦しみと向き合っていけるのか、具体的な方法をご紹介します。
この記事が、あなたの心を少しでも軽くするきっかけになれば嬉しいです。
過去の自分が嫌いで受け入れられない理由

あなたは、なぜ過去の自分を嫌ってしまうのか、考えたことがありますか?
過去の自分を嫌ってしまう原因を冷静に考えたことがある方は少ないかもしれません。
そこでまずは、過去の嫌いな自分を受け入れられない理由をご紹介します。
- 今の目線で過去を見ているから
- 過去の自分を否定しているから
- ネガティブな思い込みがあるから
今の目線で過去を見ているから
1つ目の理由は、今の成長したあなたの視点で、未熟だった過去の自分を見ているからです。
今のあなたは、過去の経験を通して多くのことを学び、知識も増え、物事を多角的に見れるようになっています。
そんなあなたが、経験も知識も乏しかった過去の自分を見れば、「なんであんなことも分からなかったんだ」と感じるのは、ある意味当然のことです。
でも、当時のあなたがとった言動は、その時の最善、または他の言動をとりようがなかったはずです。
未来になって結果がわかったからこそ、過去を客観的に振り返ることができますが、当時は、未来のことなんて何もわかりません。
このように、今の視点で過去の自分を見てしまい、当時の視点で自分を見れないことが、過去を受け入れられない理由の1つです。
過去の自分を否定しているから
2つ目は、過去の自分の言動を否定しているからです。
あなたは、過去の自分以外にも、否定的な意見を持っていることは受け入れられないですよね?
このように、過去を否定していては、いつまでも受け入れることはできません。
たとえ嫌いな自分でも、冷静に向き合うことが、受け入れるために重要なポイントです。
ネガティブな思い込みがあるから
3つ目の理由は、ネガティブな思い込みです。
人には、無意識で思い込んでいる価値観があり、心理学では「信念」と呼んでいます。
そして、人は、物事を信念を通して認識すると言われています。
例えば、「自分には価値がない」というネガティブな信念がある人は、過去の失敗した言動を振り返ったときに、自分のダメなところばかりに目がいきやすいです。
でも、「自分は大丈夫」という信念を持っている人は、たとえ失敗した過去があっても、それを成長するための重要な経験として考えられます。
このように人は、信念を通して物事を見ているからこそ、ネガティブな信念を持っていると、過去の自分を受け入れられず嫌いになってしまうことがあります。
過去の嫌いな自分を受け入れる方法

ここからは、いよいよ過去の嫌いな自分を受け入れる方法についてです。
僕が心理学を学んで試し、効果を感じられた方法を3つ解説します。
気になる方法から試してみてくださいね!
- 過去の自分を客観視する
- リフレーミングを使う
- 納得できる理由を探す
過去の自分を客観視する
1つ目は、過去の自分を客観視することです。
客観的に物事を見ることを、心理学ではメタ認知と言います。
メタ認知には、感情をコントロールしやすくなる効果があると言われています。
例えば、メタ認知で過去の自分を客観的に見られると、当時の言動に仕方なかった面があることにも気づけるはずです。
僕の場合、恋愛や人間関係で失敗した過去が数えきれないほどあり、よく思い出しては恥ずかしくなったり、落ち込んだりしていました。
でも、その時の状況を客観視することで、冷静に受け入れることができるようになりました。
そのため、客観的に過去を振り返ることは、おすすめの方法の1つです。
リフレーミングを使う
2つ目は、リフレーミングを使うことです。
はじめに、人は信念を通して物事を認識することをご紹介しました。
リフレーミングは、認識を変える心理学のテクニックです。
例えば、大勢の前で失敗して「恥ずかしい思いをした」という過去に対する認識があったとします。
この出来事に、別の認識ができないかを探してみます。
- あの経験があったから、人の痛みが分かるようになった
- 「準備不足が招いた失敗だと学べた。今では入念に準備するようになった」
- 完璧じゃなくてもいいんだと、自分を許せるきっかけになった
このように、「恥ずかしい思いをした」という認識以外にも、失敗から得られた学びや成長という視点から振り返ることで、別の認識が見つかるはずです。
そうすることで、ただの「嫌な過去」が「意味のある経験」へと変わっていきます。
そして、すべての出来事には、ポジティブな側面とネガティブな側面が必ず存在します。
そのため、リフレーミングを使って違った認識を探すこともおすすめです。
納得できる理由を探す
3つ目は、過去の出来事に対して、納得できる理由を探すことです。
人には、物事の理由をはっきりさせたい欲求があると言われています。
そのため、原因となる理由が見つかることで、納得できることがよくあります。
例えば、会社で上司の機嫌がたまたま悪く、八つ当たりをされたとします。
このとき、表面的な事実だけを見れば、上司に対してイライラだけが溜まりますよね。
でも、上司は前日に夫婦げんかをして、子どものことで学校からも呼び出しされて注意されていることを知ったら、少しは仕方ないよな~、という思いが湧いてきませんか?
そして、たまには周りに八つ当たりのようになってしまうことも、しょうがないよな、と納得しやすくなります。
このように、過去の自分が嫌いでも、何かしらの納得できる理由を探してみてください。
理由が見つかるだけでも、過去の自分を受け入れられるようになり、嫌う苦しさから抜け出しやすくなりますよ。
ちなみに、過去の自分に納得できる理由を探すときは、以下の記事も参考にしてみてください。
この記事で解説しているように、僕は自分がすごく嫌いだったんですが、その原因を知ったことで過去の自分に納得できるようになりました。
そのため、もしかしたらあなたの役にも立てるかもしれません。
僕が過去と向き合うときに意識していること

最後は、僕自身が過去の自分と向き合う上で、今でも大切にしていることをご紹介します。
個人的な「心構え」のようなものですが、心理学を学んだことをベースにしているので、きっと参考になるはずです。
今の自分と過去の自分を切り離す
1つ目は、今の自分と過去の自分を切り離すことです。
人は、物事に自分の価値を投影してしまうことがあります。
心理学では、人が無意識にとる行動として「投影」という言葉で説明されます。
例えば、過去の自分が失敗や恥ずかしいことをしていると、そのことを今の自分にも投影してしまい、自分を嫌ってしまうことがよくあるんです。
きっと、あなたも過去の自分に今の自分の価値を投影しているのではないでしょうか。
ただ、過去の自分と今の自分を全く同じ条件で比較することはできないし、過去の自分がどうであれ、それで今の自分の価値が決まることはありません。
だからこそ、過去の自分を今の自分から切り離して考えます。
これだけでも、自分を客観的に見られるようになり、自分を嫌う苦しみにとらわれにくくなるはずです。
過去の自分が嫌な言動をしてしまった言い訳を理解してあげる
2つ目は、過去の自分が嫌な言動をしてしまった言い訳を理解してあげることです。
自分が過去にやってしまったことには、必ず理由があります。
人間は完璧な生き物ではありません。
そのため、理屈で考えれば変なことでも、状況によっては、やってしまうこともあります。
だからこそ、過去の自分の言い訳を認めてあげるようにします。
そうやって、自分のダメなところ以外にも目を向けてあげるようにしてみてください。
その結果、冷静に自分を受け入れることに繋がり、自分を嫌いになることを回避しやすくなるはずです。
前向きな言葉をかけてあげる
最後は、前向きな言葉をかけてあげることです。
ポジティブな感情を持つことは、幸福を持続させる重要なポイントだと言われています。
ポジティブ心理学では、幸福を持続させるために、以下のポイントを挙げています。
- ポジティブな感情
- 没頭すること
- 良い人間関係
- 意味を見出すこと
- 目標の達成
そのため、過去の自分が嫌いで、一時的に自分を責めてしまうことがあっても、最後は前向きな言葉をかけてあげてみてください。
「これからを頑張ってみようよ!」など、なんでも良いのでポジティブな言葉をかけることで、気持ちを切り替えやすくなるんです。
そのため、自分を嫌っても、最後はポジティブな感情になれるような言葉をかけてみてくださいね!
まとめ
過去の自分が嫌いで受け入れられないという苦しみは、とても苦しいですよね。
自己嫌悪のループに陥ると、未来へ進むエネルギーさえ奪われてしまいます。
この記事では、その苦しみの原因と、具体的な対処法についてお話しご紹介しました。
過去を受け入れるというのは、過去のすべてを「良かったこと」と無理に肯定することではありません。
「そんな自分もいたな」と、ただ事実として認め、今の自分と少し距離を置いて眺めることができれば、それだけで十分です。
焦る必要はありません。
今日、この記事を読んで、「何か一つ試してみようかな」と思えたなら、それは大きな一歩です。
あなたの心が少しでも穏やかになり、健やかな明日を迎えられることを、心から願っています。
参考資料
本記事を書くにあたり、下記の本を参考にしました。
- 「本当の自分」がわかる心理学
- わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―
- NLPの原理と道具「言葉と思考の心理学手法」応用マニュアル (フェニックスシリーズ)
- イラストレート心理学入門
- 認知心理学を知る
- ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング


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