他人に興味がない人は、なぜか「優しい」と言われることが多いですよね。
中には、「他人に興味がない人が、優しいんだよ」という話を聞くたびに、少し違和感を感じる方もいるのではないでしょうか。
では、なぜそのような人が「優しい」と評価されるのか。
そこでこの記事では、他人に興味がない人にとっての「優しさ」の定義や優しいと言われる理由などを人の心理に基づいてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
他人に興味がない人にとっての優しいの定義とは

優しいという言葉は、人によって意味が違います。
そこで、はじめに他人に興味がない人にとっての優しいの定義をご紹介します。
相手を傷つけない
他人に興味がない人にとっての優しいの定義は、相手を傷つけないことです。
なぜなら、人は、自分を大切にしてほしいという思いがあるため、傷つける人は「優しくない」、傷つけない人は「優しい」という認識が広がっているからです。
たとえば、仕事で一緒にいる人が何もトラブルを起こさず、悪意を持って接してくることもない場合、特に悪印象を持つことはありませんよね。
一方で、親切心だとしても、事あるごとにダメだしをされれば、その相手を優しいとは思えないはずです。
このように、無関心がかえって「優しい」と評価されるケースがあります。
そのため、他人に興味がない人にとって、優しさは「相手を傷つけない」という定義ができます。
相手の気持ちを思いやる優しさはない
他人に興味がない人にとって、「相手を傷つけない」優しさはありますが、相手の気持ちを思いやる優しさはありません。
というのも、他人に興味がない人は、相手の気持ちに深く関心を寄せることが少ないからです。
相手がどう思っているのか、どんな感情を抱いているのかを気にすることがないため、思いやりのある優しさとは言いがたい部分があります。
たとえば、友人が悩んでいるとき、相手の気持ちに共感し、助けようとする優しさが一般的な「優しさ」とされますが、他人に興味がない人はこのような行動をとることはほとんどありません。
そのため、相手の気持ちを汲んで優しく接することはないのですが、表面的には「優しい人」と見られることもあります。
相手のためを思う厳しい優しさはない
他人に興味がない人にとって、相手のためを思う厳しい優しさもありません。
理由は、他人に興味がない人は、相手の成長や幸せに関心を持たないことが多いからです。
相手のためにあえて厳しいことを言うような「愛のある厳しさ」は存在しません。
たとえば、親や上司が部下や子どもの成長を願い、厳しく接することがありますが、他人に興味がない人は、そのような関係性を築こうとはしません。
相手が間違っていても指摘せず、流してしまうことが多いです。
だからこそ、他人に興味がない人は「厳しいけれど優しい」というタイプの優しさとは異なり、表面的には「優しい」と見えるだけのことが多いです。
他人に興味がないと優しいと言われる理由

続いては、他人に興味がないと優しいと言われる理由を4つご紹介します。
- 怒らないから
- 嫌な態度をしないから
- 自分で何でもやるから
- 悪口を言わないから
怒らないから
1つ目は、怒らないからです。
なぜなら、怒られることで人は傷つくことがあるからです。
多くの人が何か失敗をしたとき、上司や周囲の人から怒られる経験を持っていると思います。
そして怒られたことで傷つき、気持ちが落ち込んだはずです。
このように、一般的にはミスをすると怒られて辛い思いをするからこそ、ミスをしたときに怒られないだけで「この人は優しい」と感じることがあります。
そのため、他人に興味がない人は、怒らないことで、結果的に「優しい」と認識されることが多いです。
嫌な態度をしないから
2つ目は、嫌な態度をしないからです。
というのも、嫌な態度をされるときも、人は傷つくことがあるからです。
特に、いじめや無視などの嫌な態度は、人にとって大きなストレスとなります。
しかし他人に興味がない人は、感情を表に出すことが少ないため、嫌な態度をとることがあまりありません。
たとえば、クラスや職場で他の人から嫌がらせを受けているときなら、無関心な人でもいつもと同じように接してくれると、その人が「優しい」と感じられることがあります。
そのため、嫌な態度をしないだけで、相対的に優しい人と認識されることがあります。
自分で何でもやるから
3つ目は、自分で何でもやるからです。
理由は、他人の作業も手伝うことで「優しい」と見られることがあるからです。
特に、他人に興味がない人は、全体の仕事が終わらないと帰れないときは、さっさと帰りたいという動機から、他人の作業を手伝うこともあります。
たとえば、みんなが残業しているときに、自分の作業を早く終わらせて他の人を手伝う姿を見ると、その人が優しいと感じられることがあるかもしれません。
このように自分の目的のためであっても、手伝う行動が「優しさ」として評価されることがあります。
悪口を言わないから
4つ目は、悪口を言わないからです。
なぜなら、悪口を言われると人は傷つくことがあるからです。
他人に興味がない人は、相手に関心がないため、悪口を言うことがほとんどありません。
たとえば、職場や学校で誰かが他人の悪口を言っている場面を想像してみてください。
その中で、何も言わず静かにしている人は、悪口に参加しないという理由で「優しい」と感じられることがあります。
そのため、悪口を言わないことで、周囲から優しい人だと見られることも多いです。
他人に興味がないのに優しいと言われる人の心理

続いては、そんな他人に興味がないのに優しいと言われる人の心理を2つご紹介します。
- 自己防衛
- 恐怖心
自己防衛
1つ目は、自己防衛です。
人は自分を守るために、相手との関わりを最小限に抑えようとする心理が働きます。
そして、自分を守るためには、人と関わらないことが効率的です。
なぜなら、人と関わるほど自分が感情的にストレスを感じたり、自分の弱さが出たりするからです。
そのため、他人に興味を持たないようにすれば、自分自身を守ることにつながります。
このような自己防衛の心理から、他人に興味を持たないようにすると、自然に他人に譲歩したり、関係を浅く保ったりすることがあります。
だからこそ、他人に興味がない人の優しさは、自己防衛から来ていることが多いです。
恐怖心
2つ目は、恐怖心です。
というのも、他人に興味を持たないことで、自分が拒絶される恐怖から逃れることができるためです。
人は集団で生きる習性があるので、他人から拒絶されることを本能的に恐れます。
しかし、自分が拒絶されることは怖いからこそ、あえて自分から拒絶してしまえば、嫌われることが前提なので、拒絶されることへの抵抗感が弱まります。
だからこそ、他人に興味がない人は、拒絶される恐怖を乗り越えるために、あえて自分から相手を拒絶することで、他人に興味を持たないようにすることもあります。
他人に興味がないのに優しいと言われる人の特徴

続いては、他人に興味がないのに優しいと言われる人の特徴を、5つご紹介します。
- 相手に期待していない
- 幸福度が高い
- 誰にでも同じ接し方
- 嫌われることを恐れていない
- 自分のことに干渉されることが嫌い
相手に期待していない
1つ目は、相手に期待していないことです。
なぜなら、他人に期待しないことで、怒ることや嫌な態度を取る理由がないからです。
たとえば、仕事で指示を出したときに相手がその通りに行動しなくても、怒ることなく冷静に対処する人は、他人に期待していない証拠です。
僕の場合、頼んだことをしてくれないと少しイラっとしてしまうこともありますが、他人に興味がない人はそのような感情を抱くことが少ないため、自然と優しい印象を持たれることが多いです。
そのため、相手に期待しない姿勢が、怒らないことにつながり、優しいと思われることがあります。
幸福度が高い
2つ目は、幸福度が高いことです。
理由は、他人に期待しない分、自分の理想を低く設定しがちで、その結果として幸福を感じやすいからです。
たとえば、他人に対して大きな期待を抱く人は、その期待が裏切られたときにストレスを感じることが多いです。
しかし、他人に興味がない人は、そもそも他人に期待していないため、期待外れに遭うことが少なく、その分ストレスも軽減されます。
むしろ、求める結果が低いからこそ、相対的に幸せを感じやすくなります。
だからこそ、他人に興味がない人は、幸福度が高く見えることがあります。
誰にでも同じ接し方
3つ目は、誰にでも同じ接し方をすることです。
というのも、他人に興味がない人は、自分と他人をしっかりと区別しているため、他人が誰であってもあまり関心を持たないからです。
たとえば、周りに好かれている人でも、嫌われている人でも、興味がない人からしたら同じです。
そのため、接し方が変わらないので、偏見のない「優しい」人だと見なされることがあります。
このように、誰に対しても同じ態度を保つことも、他人に興味がない人にありがちです。
嫌われることを恐れていない
4つ目は、嫌われることを恐れていないことです。
なぜなら、他人に興味がない人は、すでに自分から人間関係を距離を置く傾向があるからです。
たとえば、相手が悪口を言ってきたり、嫌な態度を取ってきたとしても、「どうぞご自由に」という姿勢で対応することができるのは、他人に興味がないからこその強みです。
そのため、他人に興味がない人は、嫌われることを恐れていないこともあります。
自分のことに干渉されることが嫌い
5つ目は、自分のことに干渉されることが嫌いなことです。
理由は、他人に興味がない心理の根底には、自己防衛があるからです。
自分のプライベートに干渉されることで、自分の心の平穏を守れなくなるという感覚があり、特に趣味や私生活などの些細な話題に対しても、開示することに抵抗を感じることがあります。
たとえば、何気ない会話の中で自分の趣味や家族の話を聞かれると、他人に興味がない人はその話題に対して閉じる傾向があるので、無関心に見えることがあります。
そのため、他人に興味がない人は、自分のことに干渉されることが嫌いなことも多いです。
なぜ「他人に興味がない人」と「優しい人」とは区別がつかないことが多いのか

最後は、「他人に興味がない人」と「優しい人」との区別が難しいことについて、2つのことをご紹介します。
- 他人に興味がない人も優しい人も共通点が多い
- 他人に興味がない人と優しい人の異なる点
他人に興味がない人も優しい人も共通点が多い
1つ目は、他人に興味がない人も優しい人も共通点が多いということです。
というのも、どちらも相手を傷つけないように見える行動をとることがあるからです。
たとえば、他人に興味がない人も、思いやりのある優しい人も、怒ったり悪口を言ったりしないため、表面的には優しさを感じさせる行動をとります。
このように表面的な行動に共通点が多いため、区別がつきにくいことが多いです。
他人に興味がない人と優しい人の異なる点
2つ目は、他人に興味がない人と優しい人の異なる点についてです。
大きく異なる点としては、困っている人への接し方です。
なぜなら、優しい人は他人が困っているときに積極的に関わることが多いのに対し、他人に興味がない人は無関心で距離を保つからです。
たとえば、優しい人は相手が辛い時に寄り添って声をかけたり、出来ることをしてあげたりします。
しかし、他人に興味がない人は、そのような場面でも関わろうとしません。
だからこそ、他人に興味がない人は、一見優しく見えるものの、困っている人に積極的に接しないことで違いが現れることが多いです。
まとめ
「他人に興味がない人」が「優しい人」と思われる理由や、その心理や特徴について解説しました。
他人に興味がない人は、怒らないことや悪口を言わないことで、表面的には優しく見えることが多いです。
さらに、彼らの行動には自己防衛や恐怖心が影響していることがあります。
また、他人に興味がない人と優しい人は、その行動に多くの共通点があるため、区別がつきにくいことがあります。
しかし、他人に興味がない人は、他者との関わりを避けるために無関心であるのに対し、優しい人は積極的に相手を支えるという違いがあります。
参考資料


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