支えていたのに裏切られると、心がやるせないほどの苦しさを感じることもありますよね。
誰かを支えて尽力した分、その人から裏切られたときのショックや悲しみは、言葉では言い表せないほど深いものです。
そして、そんな裏切りを受けた相手が何事もなく幸せに過ごしているように見えると、「なんで裏切った人が幸せで、自分だけが苦しまないといけないのか」という理不尽な感情がこみ上げてくるでしょう。
そんなシーンを見ると、嫌な気持ちを忘れたいのに、心は余計にモヤモヤしてしまいますよね。
そこでこの記事では、支えてくれた人を裏切った人が最終的にどのような末路をたどるのか、そしてその気持ちの整理の仕方についてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
支えてくれた人を裏切った人の因果応報の末路
はじめに、支えてくれた人を裏切った人の因果応報の末路を6つご紹介します。
- 裏切った代償で一生後悔する
- 裏切られる不安を抱えて生きていく
- 人間関係で得られる幸せを味わえず終わる
- 人が離れていき孤独になる
- 精神的に病んでしまう
- 孤独に最期を迎える
裏切った代償で一生後悔する
1つ目は、裏切った代償で一生後悔することです。
なぜなら、多くの人は、裏切ることに対して強い抵抗感を持っているからです。
例えば、裏切りたくて裏切る人はほとんどいません。
大半の人は、何らかの理由で仕方なく裏切ってしまった後、深い反省と後悔の念に苛まれます。
この後悔は一時的なものではなく、一生心の中に残り続けることになります。
そのため、裏切りという行為の代償として、一生後悔を背負って生きていくことになります。
裏切りの記憶は心の闇となり、常に自分自身を苦しめることとなるのです。
このように裏切ったほとんどの人が、1度裏切ったことで後悔して改めるので、次以降で解説する末路にはなりませんが、それでも、一生後悔を背負っていかなければならないことだけは変わりません。
裏切られる不安を抱えて生きていく
2つ目は、裏切られる不安を抱えて生きていくことです。
理由は、人は自分の価値観を通して世の中を見ているからです。
たとえば、平和に暮らしている人は他者も平和であると信じやすいものです。
同様に、裏切り続ける人は、他者も自分を裏切る可能性があると常に警戒しています。
自分が裏切った経験がある分、他人に裏切られる不安を抱えながら、安心できない人生を送ることになるのです。
そのため、裏切った人は人間関係において常に不安を感じながら生きることになります。
人間関係で得られる幸せを味わえず終わる
3つ目は、人間関係で得られる幸せを味わえず終わることです。
なぜなら、裏切り続ける人は人を信じられないため、自分を守ることしか考えられないからです。
例えば、誰かの幸せを祈ったり、相手を大切にしたりすることで、オキシトシンという愛情や癒しのホルモンが分泌されます。
このオキシトシンによって、人は幸せや安心感を感じることができます。
そのため、裏切り続ける人はオキシトシンによる幸福感を得られず、人間関係において心からの喜びを感じることなく人生を終えることになります。
人が離れていき孤独になる
4つ目は、人が離れていき孤独になることです。
理由は、人間には防衛本能があるため、自分を傷つける可能性のある人物から距離を取るからです。
例えば、裏切る人は危険だと感じるので、周りの人は自然と距離を置くようになります。
そのため、裏切り続ける人は徐々に周りから人が離れていき、最終的には誰も側にいない孤独な人生を歩むことになります。
精神的に病んでしまう
5つ目は、精神的に病んでしまうことです。
理由は、孤独になることで精神が大きく弱ってしまうからです。
例えば、退職後にパートナーを失った高齢者がすぐに亡くなってしまうケースがあるように、孤独は心に深刻なダメージを与えます。
裏切り続ける人は、周りの人が全員離れてしまったとき、その孤独感に耐えられず、精神的に病んでしまうことになります。
そのため、裏切りの代償として、健康も失うことになるのです。
孤独に最期を迎える
6つ目は、孤独に最期を迎えることです。
最後まで裏切り続けた人は、最終的に周りに誰も残らず、孤独な死を迎えることになります。
なぜなら、裏切り続けることで、信頼も友情も失った人は、誰も助けてくれる人がいなくなるためです。
そうやって、裏切り続けるひとは、代償として最終的に孤独で寂しい最期へと繋がっていきます。
人を裏切った人の末路を知っても許せないときの心のケア方法
ここまでにご紹介した末路を知っても、まだ相手のことを考えると、心が揺さぶられる方もいるはずです。
そこで続いては、そんな心のケア方法を6つご紹介します。
- 物理的に距離を置く
- 意識的に考えない時間を増やす
- リフレーミングをする
- 時間に任せる
- イライラしてしまうシーンの印象を変える
- カウンセラーに相談する
物理的に距離を置く
1つ目は、物理的に距離を置くことです。
なぜなら、人は物理的な距離と心理的な距離が比例する傾向があるからです。
距離を置くだけで相手に対する感情が和らぎやすくなります。
たとえば、僕の場合、嫌がらせをされた相手と日常的に顔を合わせる環境にいるので、今でもイライラしてしまうことがあります。
しかし、実家に帰ったときなどは、物理的な距離ができるので、自然と相手のことを忘れて心が軽くなります。
そのため、まずは物理的に距離を置いてみることが、気持ちの整理に役立つはずです。
意識的に考えない時間を増やす
2つ目は、意識的に考えない時間を増やすことです。
その理由は、モヤモヤすることを考え続けると、いつまでもその感情に囚われるからです。
たとえば、あなたも何か趣味や仕事に没頭している時、裏切られたことを一時的に忘れる経験をしたことがあるかもしれません。
他にも、友人とスポーツをしたり、映画を観たりすることで、その時間だけはモヤモヤを忘れることができるはずです。
このように、意識的に何かに集中する時間を増やすことで、嫌のことを考えない時間を作ることで、次第に心の負担が軽くなることがあります。
リフレーミングをする
3つ目は、リフレーミングをすることです。
リフレーミングとは、物事の認識を変えることで感情をコントロールする心理テクニックです。
人の感情は、物事の捉え方次第で変わります。
たとえば、裏切られたことについて「なんであんなにしてあげたのに」と思うとイライラが増してしまいますが、「人生、こんなこともある」と視点を変えると、中立的な感情になりやすいです。
このように、視点を変えるリフレーミングを活用することで、少しずつ許せない気持ちが和らぐかもしれません。
時間に任せる
4つ目は、時間に任せることです。
なぜなら、多くの感情は時間が経つと和らいでいくことが多いからです。
たとえば、裏切られた直後は強い感情に支配されることがあるかもしれませんが、時が経つにつれてその気持ちが薄れていくこともあります。
例えば、失恋などで裏切られたときでも、時間が経つことでゆっくりと心が回復して気持ちを切り替えられる人が多くいます。
そのため、今すぐに気持ちを整理しようと焦らず、時間が解決してくれることに任せるのも1つの方法です。
イライラしてしまうシーンの印象を変える
5つ目は、NLPのテクニックを使って印象を変えることです。
その理由は、印象を変えることで感情も軽くなることがあるからです。
たとえば、裏切られたことを思い出してイライラするときは、ますイライラしている自分を頭の中でイメージします。
そして、イメージの中の自分を遠くに遠ざけながら小さくしていきます。
（電車が出発してどんどん離れていくにつれて、小さく見えるようになるイメージです）
そして最終的には、見えなくなるまで小さくして消してしまいます。
そうすることで気持ちが楽になることがあります。
ほかにも、同様にイライラしている自分をイメージしたら、イメージした自分をカラーから白黒にすることでも感情が軽くなりやすいです。
こういったNLPのテクニックもあるので、試してみて下さいね。
カウンセラーに相談する
6つ目は、カウンセラーに相談することです。
なぜなら、専門家に話を聞いてもらうことで心が軽くなることがあるからです。
たとえば、誰にも話せずに悩んでいると、気持ちがどんどん重くなってしまいます。
僕も、嫌がらせを受けたときは、話を聞いてもらうことで心が軽くなった経験があります。
もし身近に相談できる人がいない場合、オンラインカウンセリングや自治体の無料電話相談窓口などを利用することもできます。
このように、プロに相談することで、心のケアがしやすくなることがあります。
人を裏切った人の末路を知っても許せないときのNG行動
続いては、人を裏切った人の末路を知っても許せないときのNG行動を2つご紹介します。
- 怒りは発散させない
- 相手への仕返しを考える
怒りは発散させない
1つ目は、怒りは発散させないことです。
なぜなら、怒りを発散すると逆に怒りが増幅してしまうからです。
アイオワ州立大学の研究によると、怒りを発散すると攻撃性が高まり、逆効果になることが示されています。
たとえば、あなたも怒りが爆発しそうなときに一時的に発散させようと思ったことがあるかもしれませんが、その後に、さらにイライラが募った経験があるのではないでしょうか。
そのため、怒りを発散するのではなく、深呼吸をしたり、少し冷静になったりることで、怒りを先延ばしにすることが効果的です。
相手への仕返しを考える
2つ目は、相手への仕返しを考えないことです。
その理由は、仕返しを考えるとネガティブな感情がさらに強くなるからです。
たとえば、人は自分が見たいものしか見ないので、仕返しを考えるときは、相手を貶める事ばかり考えるので、周りに対しても、どんどんネガティブなことが見えていきます。
しかし、人はネガティブなことを避ける傾向があるので、復習を考える人の周りからは、人がどんどん離れていきます。
このように、仕返しを考えると、自分の周りからも人が離れていってしまうので、おすすめできません。
支えてくれた人を平気で裏切る人の心理
続いては、支えてくれた人を平気で裏切る人の心理を4つご紹介します。
- 自分が一番大事
- ストレスがかかる状態では冷静な判断ができなくなる
- 心の成長が未熟
- 育ちの影響
自分が一番大事
1つ目は、自分が一番大事という心理です。
なぜなら、人間は本能的に自分を最優先にする性質があるからです。
極限の状況に置かれると、どんなに支えてくれた人でも、自分の利益を守るために裏切ることがあります。
たとえば、海外で餓死しそうな人がいることを知っても、自分の生活を犠牲にしてまで支援する人はいませんよね。
このように結局人間は、最後は自分が1番大事だからこそ、追い込まれた状況では自分を守るために裏切ってしまうことがよくあります。
ストレスがかかる状態では冷静な判断ができなくなる
2つ目は、ストレスがかかる状態では冷静な判断ができなくなることです。
その理由は、強いストレス下では精神が疲労するだけで回復する時間がないので、疲れて理性的な判断ができなくなるからです。
たとえば、追い詰められた人は、正常な思考ができなくなり、支えてくれた人を裏切るような行動を取ってしまうことがあります。
ニュースでも、「なぜこんなことをしたのか」と理解し難い行動が報道されることがありますが、これは極度のストレスによって判断力が低下していることが理由として考えられます。
このように普通の人でも、ストレスがかかる状況では、理解できない行動をしてしまうことも、裏切った人の心理として考えられます。
心の成長が未熟
3つ目は、心の成長が未熟なことです。
なぜなら、人は自分がされたことを相手にもする傾向があるからです。
例えば、あなたも優しくしてくれた相手には優しくすると思います。
しかし、子どもの頃に親からの愛情を受けずに育った人は、自分の心が満たされないので、まず自分の事を優先させてしまいます。
そのように心が満たされずに育つと、支えてくれた相手でも自分を優先して裏切ってしまうことがあります。
育ちの影響
4つ目は、育ちの影響です。
なぜなら、人は親や周囲の大人を見て行動を学ぶからです。
人間にはミラーニューロンという機能があり、見ている人の行動を自分でもしていると思ってしまいます。
そして、この機能があるからこそ、子どもは親を見て成長することができます。
そのため、もし親が裏切る行動を取っていると、子どももその行動を無意識にマネしてしまいます。
このように、育ちの環境が、支えてくれた人を裏切る原因にもなることがあります。
支えてくれた人を平気で裏切る人への対応方法
ときには、裏切られた相手と、これからも一緒にいなければならない状況もあると思います。
そこで最後は、支えてくれた人を平気で裏切る人への対応方法を4つご紹介します。
- 自分のために許してあげる
- 被害があったときは法的措置をとる
- 謝罪の機会を作ってあげる
- いない人として過ごす
自分のために許してあげる
1つ目は、自分のために許してあげることです。
なぜなら、相手を許すことは、結果的に自分のストレスを軽減するからです。
あとえば、裏切られた相手を見るたびにストレスが溜まるのは自然なことですが、許してしまえば、その相手と接する際に感じる負担が減ります。
だからこそ、自分のために相手を許すという選択肢も大切です。
被害があったときは法的措置をとる
2つ目は、被害があったときは法的措置をとることです。
その理由は、もし裏切られた結果、金銭的な被害やその他の損害が発生した場合、法的に対処することができるからです。
嘘や裏切りそのものでは警察は動かないことが多いですが、詐欺や金銭的な損害が発生した場合、法的措置が有効です。
たとえば、あなたが金銭的に騙された場合、詐欺罪の適用が可能なケースもあります。
デイライト法律事務所の見解によると、相手の故意によって金銭的な損害を受けた場合、法的な手段をとることが推奨されています。
そのため、もし被害を受けたときは、法的措置を検討することもできます。
謝罪の機会を作ってあげる
3つ目は、謝罪の機会を作ってあげることです。
なぜなら、相手が謝罪してくれることで、あなたのモヤモヤした気持ちが少しでも晴れることがあるからです。
たとえば、相手から謝罪を受ければ許す気持ちになれる人は、相手に謝罪の機会を与えることは有効です。
そのため、相手が謝罪の意思を持っているなら、謝罪の場を設けることも一つの方法です。
いない人として過ごす
4つ目は、いない人として過ごすことです。
許す気になれない場合は、相手を「いない人」として扱うことが一つの対処法です。
ただし、この方法は意外と難しいです。
なぜなら、相手をいないレベルにまで思い込めなければ、相手を避けることになるので、相手を意識し続けることが逆にストレスが増すことがあるからです。
たとえば、机の上にペンを置いているのに、どこかに失くしたように感じたことがあるかもしれません。
このように、目の前にあるのに見えないと思い込む状態を目指して、相手が存在しないと本当に感じられるまで自分の意識を変える必要があります。
このように「いない人」として相手を扱うことができれば、余計なストレスを感じることなく過ごせるようになるはずです。
支えてくれた人を裏切った人の末路のまとめ
支えてくれた人を裏切る行動について、その人の末路や対処法をはじめ、原因や心理、そして付き合い方についてご紹介しました。
支えてくれた人の末路としては、裏切った代償として一生後悔する末路をはじめ、周りから人がいなくなり孤独とともに最期を迎える残念な末路がまっています。
そして、裏切られたことで心が苦しい時は、相手と距離をとったり、リフレーミングをしたりと、感情をコントロールするテクニックが有効です。
また、裏切りの背景には、自分を最優先にする本能やストレスによる冷静な判断力の低下、心の成長不足、さらには育ちの影響があることが多いです。
さらに、裏切られた相手に対する対応策として、相手を許すことで自分のストレスを軽減する方法や、法的措置を検討すること、謝罪の機会を与えること、そして相手を「いない人」として扱う方法があります。
裏切りを受けたとき、その感情にどう向き合うかは非常に難しいですが、最終的には自分自身の心の健康を大切にすることが重要なので、ご紹介した方法を参考にしてみてくださいね。
参考資料
- 借りたお金を返さないと罪？警察は個人のお金の貸し借りで動く？-弁護士法人デイライト法律事務所
- ロバート・B・チャルディーニ (著)、社会行動研究会 (翻訳)、影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか、誠信書房、2014/7/10
- ジョセフ・オコナー、ジョン・セイモア、NLPの原理と道具「言葉と思考の心理学手法」応用マニュアル (フェニックスシリーズ) 、パンローリング株式会社、2019/7/17
- 樺沢紫苑、精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法、飛鳥新社、2021/3/16
- A・K・プラディープ (著)、A. K. Pradeep (著)、ニールセン ジャパン (監修)、仲 達志 (翻訳)、マーケターの知らない「95%」消費者の「買いたい! 」を作り出す実践脳科学、CCCメディアハウス、2011/7/28
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