「大切に思っている人がいつも自分の元から離れていく…私の何がいけないんだろう?」と、心がモヤモヤすることはありませんか?
自分にとって大切な人が遠ざかるたびに、孤独や寂しさを感じてしまうことは、誰にでも経験があることです。
でも、その度に「私のせいなのか?」と自分を責めてしまうのは、もっと自分を苦しめてしまいますよね。
そこでこの記事では、大切な人ほど離れていくと感じるときに知っておくべきことと、寂しいときにどう対処すれば良いのかをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
大切な人ほど離れていくと感じるときに知っておくべき6つの事

はじめに、大切な人ほど離れていくと感じるときに知っておくべき6つの事をご紹介します。
- 人は出会いと別れを繰り返す
- 大切な人が離れていくことはよくある
- 離れてもまた再開することもある
- どうれだけ相手に尽くしても相手はコントロールできない
- 人が離れていきやすい時期がある
- 人が離れていくときに寂しいと感じることは自然な事
人は出会いと別れを繰り返す
1つ目は、人は出会いと別れを繰り返すことです。
なぜなら、人生を長い目で見れば、たくさんの人と出会い、別れを繰り返すのが自然だからです。
学生時代はもちろん、社会人になってからも新しい人と出会う一方で、別れがつきものです。
例えば、学生時代の友達が引っ越したり、仕事の転勤で遠くに行くことがあるように、大切な人が離れていくことは避けられない出来事です。
僕自身も、学生時代の友人が進学や転職で別々の道を進んだ経験があります。
それでも、新しい友人や仲間ができることを繰り返すことで、別れは自然な流れだと実感しました。
そのため、大切な人が離れていくことは、誰にでも起こり得ることなのです。
大切な人が離れていくことはよくある
2つ目は、人には親しく付き合える上限があることです。
というのも、人間が築ける人間関係には限界があるからです。
心理学者のロビン・ダンバーが提唱した「ダンバー数」によれば、1人の人間が認識し、関係を持つことができる人数は約150人程度です。
しかし、そのうち本当に親しい関係を築ける人はさらに限られ、1/10以下だとされています。
それに個人差もあるため、例えば、僕の場合、親しく付き合っている友達は片手ほどしかいません。
だからこそ、親しい友人ができると、それまでの友達との関係が疎遠になってしまうこともありました。
これは自然なことですし、お互いの生活や環境の変化によっても起こりうることです。
そのため、親しい人が離れていくことは、時には仕方のないことです。
離れてもまた再開することもある
3つ目は、離れてもまた再開することもあることです。
なぜなら、人生の中で、一度離れた人とも再び再会することがよくあるからです。
人間関係は一時的に途切れても、何かのきっかけで再び繋がることがあります。
例えば、僕は中学時代の友達と高校で離れてから、5年間まったく連絡を取っていませんでした。
しかし、成人式で偶然再会し、それ以来10年にわたり親しい関係が続いています。
このように、再び繋がることも十分にあり得ます。
そのため、一度離れても、また再会する可能性があることを心に留めておいてくださいね。
どうれだけ相手に尽くしても相手はコントロールできない
4つ目は、どれだけ相手に尽くしても相手はコントロールできないことです。
というのも、人は自分自身しかコントロールできないからです。
どれだけ相手を大切にしても、その相手がどう行動するかはその人の自由であり、自分では変えられません。
例えば、僕は妻を日頃から大切にしていますが、彼女がどんな行動を取るかは彼女自身の選択です。
これにより、相手に過度な期待を抱かず、自分自身も楽になります。
もちろん友達を大切に思って尽くすことは素晴らしいですが、それに対して相手がどう応じるかは相手次第です。
そのため、相手の行動を無理にコントロールしようとすることは、自分を疲れさせてしまうことがあります。
人が離れていきやすい時期がある
5つ目は、人が離れていきやすい時期があることです。
なぜなら、人生の転機によって、離れていく人が多くなるからです。
例えば、進学や転職、結婚、出産などのライフステージの変化によって、人は自然と離れていくことがあります。
実際、僕の友人たちの多くも結婚を機に、疎遠になることがありました。
これは20代以上の多くの人が感じている現象であり、以前にこちらの記事「友達がいない彼女はヤバくない!付き合うときのメリット・デメリットを解説」でもご紹介したように20歳以上の半数は友達がいないと感じているというデータもあります。
そのため、こういった時期に友達が離れていくことは自然なことであり、そのことを知るだけでも心が楽になるかもしれません。
人が離れていくときに寂しいと感じることは自然な事
6つ目は、人が離れていくときに寂しいと感じることは自然な事です。
というのも、人間は集団で生きてきた生き物であり、孤独を恐れる本能があるからです。
だからこそ、大切な人が離れていくとき、寂しさを感じるのは人間としてごく自然な反応です。
このことを理解すれば、寂しさを冷静に受け入れることができるかもしれません。
そのため、寂しさを感じることは自然なことであり、大切な人が離れたからといって、無理に自分を責める必要はありません。
「大切な人ほど離れていく」と感じてショックを受ける人の特徴

「大切な人ほど離れていく」と感じてショックを受けやす人には共通点も多いです。
そこで、「大切な人ほど離れていく」と感じてショックを受ける人の特徴を3つご紹介します。
- 自分の価値感を押し付けてしまう
- 人に依存しやすい
- 友達が少ない
自分の価値感を押し付けてしまう
1つ目は、自分の価値観を押し付けてしまうことです。
なぜなら、大切な人を自分と同じように考えてしまうことで、自分の意見や価値観が常に正しいと信じてしまうことがあるからです。
例えば、大切な相手の恋愛や人間関係についても、無意識に自分の価値観を押し付けてしまうことがあります。
しかし、人は誰かに指図されることを嫌う傾向があるので、大切に思うあまり、自分の価値感を押し付けすぎることで、相手が離れていくこともあります。
人に依存しやすい
2つ目は、人に依存しやすいことです。
なぜなら、依存しやすい人は、相手の存在が自分にとって非常に大きく、相手がいなくなると強い喪失感を感じるからです。
たとえば、大切な人が離れていったとき、依存している人はその喪失を耐えられず、落ち込んでしまうことがよくあります。
逆に、依存しない人は「また会えるかもしれない」と思えるため、離れてもショックを受けにくいです。
このように依存する人は、関係が密になりすぎるので、大切な人が離れる際には大きなダメージを受けやすいです。
友達が少ない
3つ目は、友達が少ないことです。
なぜなら、友達が少ないと、大切な人が離れていくことが、相対的に大きな出来事として感じられるからです。
たとえば、友達が10人いる人と、友達が2人の人では、同じ1人の友達が離れていく場合でも、2人の人の方が、そのショックが大きくなりがちです。
このように、友達が少ないと、失うことの重みが増し、関係が切れた際のショックも大きくなることがあります。
「大切な人ほど離れていく」と感じてショックを受ける人の心理

続いては、そんな「大切な人ほど離れていく」と感じてショックを受ける人の心理を4つご紹介します。
- 自信がない
- 愛されたい
- 認められたい
- 過去のトラウマ
自信がない
1つ目は、自信がないことです。
なぜなら、自信がない人は、他人の存在や評価を通して自分の価値を感じようとする傾向があるからです。
たとえば、相手に依存して自己評価を高めたり、相手を見下すことで自分を優位に感じようとしたりすることもあります。
しかし、相手が離れていくと、これらの拠り所がなくなり、大きなショックを受けやすくなります。
そのため、他人に頼ることで自信を保っている人は、相手が離れたときに強いショックを感じることがあります。
愛されたい
2つ目は、愛されたいという欲求が強いことです。
なぜなら、愛されたいという本能は誰しもが持っており、特に大切な人に対しては、その欲求が強くなるからです。
たとえば、親からの愛情を感じられずに育った人は、友達や恋人などに必要以上に愛されたいと感じることがあります。
このような場合、大切な人が離れていくと、心の中にある「愛されたい欲求」が満たされなくなり、大きなショックとなるのです。
そのため、愛されたいという欲求が強い人は、相手が離れていくことで自分の存在価値に疑問を抱き、ショックを受けやすくなります。
認められたい
3つ目は、認められたいという欲求です。
なぜなら、人は自分の存在や行動を他者に認めてもらうことで安心感を得る生き物だからです。
たとえば、親から認められずに育った場合、自分を認めてくれる友達や恋人に対して強く依存しがちです。
大切な人に認められることで自分の価値を感じるため、その相手が離れていくと心の支えを失い、ショックを受けやすいです。
このように、自分を認めてもらいたいという気持ちが強い人は、相手が離れることによって心が不安定になりやすいです。
過去のトラウマ
4つ目は、過去にトラウマがあることです。
なぜなら、過去の経験がトラウマとなり、似たような状況が再び起きると、強い不安や恐怖を感じるからです。
たとえば、過去にいじめや裏切りを経験した人は、他人から嫌われることに敏感で、大切な人が離れていく際にそのトラウマが再発しやすいです。
そのため、過去の経験が影響して、他人の離脱を必要以上に恐れ、大きなショックを受けることがあります。
このように、トラウマを持つ人は、大切な人が離れることに対して敏感で、感情的なショックが強くなりがちです。
「大切な人ほど離れていく」と感じて寂しいときの対処法10選

続いては、そんな「大切な人ほど離れていく」と感じて寂しいときの対処法を10個ご紹介します。
- 一人の行動を増やす
- 自分で自分を認めてあげる
- 新しい友達を作る
- 自分の好きなことに集中する
- 人生の期待値を下げる
- ボランティアをする
- リフレーミングをする
- 色んな心のケア方法を試してみる
- カウンセラーに話を聞いてもらう
- 自分と同じ体験を乗り越えた人と知り合う
一人の行動を増やす
1つ目は、一人の行動を増やすことです。
なぜなら、一人で行動することで、一人でも大丈夫なことを理解できれば、他人に依存しにくくなるからです。
そうやって、人に頼ることなく、自分だけで楽しめる時間を増やすと、自信がついて精神的に強くなります。
具体的には、一人で買い物に行く、一人旅をしてみるなど、一人で何かをする経験を積むことが効果的です。
最初は不安かもしれませんが、徐々に「一人でも大丈夫だ」という感覚が身についてくるはずです。
だからこそ、一人の行動を増やすことが寂しさを乗り越える一つのステップになります。
自分で自分を認めてあげる
2つ目は、自分で自分を認めてあげることです。
その理由は、自己肯定感が高まることで、他人に依存する必要がなくなるからです。
人から認められることを待つより、自分で自分を認めることができるようになると、心が安定してきます。
たとえば、毎日の小さな成功に対して「今日もよく頑張ったね」「お疲れ様」と、自分に優しい言葉をかけることが効果的です。
自己肯定感が高まれば、他人の評価に左右されにくくなります。
そのため、自分を認めてあげることは大切な人が離れた時にも有効な対処法です。
新しい友達を作る
3つ目は、新しい友達を作ることです。
というのも、友達が増えると気持ちに余裕が生まれ、心の支えが増えるからです。
新しい人間関係を築くことで、寂しさを感じることも減ってきます。
たとえば、趣味のサークルやオンラインコミュニティに参加して、新しい人とのつながりを作るのが一つの方法です。
よって、新しい友達を作ることは寂しさの解消に効果的な手段と言えます。
ただし、依存や価値観の押し付けをしないように気をつけることが大切です。
自分の好きなことに集中する
4つ目は、自分の好きなことに集中することです。
その理由は、好きなことに集中することで、寂しさを感じにくくなるからです。
夢中になれることを見つけると、その活動自体が楽しみとなり、心の支えとなります。
たとえば、音楽を聴いたり、スポーツを始めたり、また手芸を楽しむなど、何でも良いので自分の好きなことに集中してみてください。
そうすることで、共通の趣味を持つ友達ができることもあります。
だからこそ、寂しいときは自分の好きなことに時間を使うことが有効です。
もし好きなことが無い人は、本やYouTubeなどを通して、自己分析をしてみることもおすすめです。
僕は自己分析をしたことで、自分のキャリアだけでなく、プライベートなど人生全般に役立てることができました。
人生の期待値を下げる
5つ目は、人生の期待値を下げることです。
なぜなら、期待値を下げることで、物事に対する満足感が増し、幸せを感じやすくなるからです。
というのも、ネガティブ思考を持つ人は、期待が低い分、意外な喜びに出会いやすくなります。
たとえば、「最低限の状態で幸せを感じられる」と思うことで、寂しさや喪失感が和らぐことがあります。
そのため、大切な人が離れていっても、期待値を下げて今ある幸せに目を向けることで、「こういうこともある」と受け止められるようになるはずです。
そのため、期待値を下げることは心の安定に繋がる対処法の一つです。
ボランティアをする
6つ目は、ボランティアをすることです。
その理由は、人のために何かをすることで、自分自身も幸せを感じられるからです。
というのも、人に喜んでもらう経験をすると、オキシトシンという愛情や癒しを感じられる神経伝達物質の分泌が増えるためです。
たとえば、地域のボランティア活動に参加したり、寄付活動をしたりして、他人を助けることが自分自身の癒しになります。
このように、ボランティア活動を通じてオキシトシンが分泌されれば、心が温かくなるので、気持ちを軽くする一つの方法になります。
リフレーミングをする
7つ目は、リフレーミングをすることです。
なぜなら、リフレーミングは感情をコントロールし、認識を変えることで寂しさを和らげる効果があるからです。
リフレーミングは物事への認識を変えることで、感情を整理する心理テクニックです。
たとえば、大切な人が離れた時に「自分が一人ぼっちだ」と感じる代わりに、「人生にはこういう出来事もある」と認識を変えることで、寂しさが軽くなります。
そのため、リフレーミングを使うこともおすすめです。
色んな心のケア方法を試してみる
8つ目は、色んな心のケア方法を試してみることです。
その理由は、人それぞれに合ったケア方法が異なるため、自分に合った方法を見つけることで、心の寂しさを軽減できるからです。
一つの方法に固執せず、幅広く試すことが大切です。
たとえば、本やネット、YouTubeで「心のケア方法」を調べることが効果的です。
また、以前に紹介した「心のケア方法」の記事も参考にしてみてくださいね。
これにより、自分にとって最適なケア方法が見つかる可能性が高まります。
だからこそ、いろんな心のケア方法を試すことが、寂しさをケアする一つの手段となります。
カウンセラーに話を聞いてもらう
9つ目は、カウンセラーに話を聞いてもらうことです。
というのも、カウンセラーに話を聞いてもらうことで、心が楽になるからです。
自分の心の中を誰かに打ち明けるだけで、気持ちが整理され、冷静に考えられるようになることがあります。
たとえば、僕も辛かった時期にカウンセラーに相談したことで、心が軽くなった経験があります。
今では自治体が無料相談窓口を提供していたり、有料でオンラインカウンセリングができるサービスも増えています。
そのため、話せる相手が見つからないときには、ぜひカウンセラーに頼ることをおすすめします。
自分と同じ体験を乗り越えた人と知り合う
最後は、自分と同じ体験を乗り越えた人と知り合うことです。
なぜなら、似たような体験をした人と出会うことで、支え合いながら寂しさを乗り越えられるからです。
共通の経験を持つ人とのつながりは、心の安定に大きく寄与します。
たとえば、SNSや掲示板などで「大切な人が離れていった」と感じている人を探すことができます。
そういった人々と互いに支え合うことで、孤独感が和らぎ、励まし合いながら前向きな気持ちを取り戻せることがあります。
よって、似た経験を持つ人との交流は、寂しさを軽減する効果的な方法です。
「大切な人ほど離れていく」と感じて寂しいときのNGポイント

最後は、「大切な人ほど離れていく」と感じて寂しいときのNGポイントを2つご紹介します。
- 自分は価値がないと思い込む
- 対応を焦らない
自分は価値がないと思い込む
1つ目は、自分は価値がないと思い込むことです。
その理由は、自分を価値がないと思い込むと、ネガティブな考えに陥りやすくなり、さらに人が離れていってしまうからです。
大切な人が離れる理由は、必ずしも自分に原因があるわけではありません。
たとえば、たとえ何か問題があったとしても、それは100%自分が悪いとは限りません。
それなのに自分を責めると、さらに自信を失い、良い人間関係を築くことが難しくなります。
だからこそ、自分の価値を下げないことが、人間関係を改善するために重要です。
対応を焦らない
2つ目は、対応を焦らないことです。
というのも、自分を変えることや寂しさに対処するには時間がかかるからです。
焦って結果を求めようとすると、逆にうまくいかないことが多く、さらに不安やストレスが増す可能性があります。
たとえば、短期間で劇的な変化を期待するのではなく、少しずつ自分を受け入れたり、状況を改善する時間をかけることが大切です。
長期的な視点で変化を受け入れると、自然と自信がつき、人間関係を楽しめるようになるはずです。
そのため、焦らずに自分に優しく、時間をかけて寂しさに向き合うことが大切です。
大切な人ほど離れていくと感じるときに知っておきたいことのまとめ
大切な人ほど離れていくと感じるときに知っておくべきことをはじめ、寂しいときにどう対処すれば良いのかなどをご紹介しました。
寂しさを感じることは、誰にでも起こることですが、効果的な対処法を知ることで心が軽くなります。
まず、寂しさに対処するためには、一人で行動することや、自分自身を認めてあげることが大切です。
また、新しい友達を作ったり、好きなことに集中することで、心の安定を図ることもおすすめです。
他にも、期待値を下げることも有効で、ポジティブな変化を引き寄せるきっかけとなります。
そして、ボランティアやリフレーミングといった方法も、寂しさに対処する助けになります。
それでも難しいときは、カウンセラーに相談することや、自分と同じ経験を持つ人と知り合うことで、孤独感を和らげることができます。
こうした方法をはじめ、さまざまな心のケア方法を試してみることも重要です。
逆に、自分の価値を低く見積もったり、焦って対応しようとすることは避けるべきです。
自分に時間をかけて向き合うことが、長期的には大きな変化をもたらします。
このように、寂しさを感じたときは、ご紹介した方法を参考にしてみてくださいね。
参考資料
- ジョセフ・オコナー、ジョン・セイモア、NLPの原理と道具「言葉と思考の心理学手法」応用マニュアル (フェニックスシリーズ) 、パンローリング株式会社、2019/7/17
- 下園壮太、自分のこころのトリセツ kindle版、日経BP、2013/9/30
- 鈴木 祐、ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング、すばる舎、2022/8/4
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