思ったことを何でも言ってくる人ってなんなの?
いちいち音を立てて行動する人ってどうして?
日常生活の中で、いちいち口うるさい人や騒音を出す人に出会うことってあります。
たとえば、職場で細かいことまで指摘してくる同僚や、家で常に何かしら音を立てて過ごす家族など。
そんな時、なぜ彼らはそのような行動を取るのか不思議に思いますよね。
そこでこの記事では、いちいち口うるさい人や騒音を出すうるさい人の心理をはじめ、対処法や末路などをご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
いちいち口うるさい人・騒音を出すうるさい人の心理

はじめに、いちいち口うるさい人や騒音を出すうるさい人の心理を6つご紹介します。
- 優越感にひたりたい
- かまってほしい
- 承認欲求が強い
- ストレスの発散
- 完璧主義
- 心配性
優越感にひたりたい
1つ目は、優越感にひたりたいという気持ちです。
なぜなら、人間は本能的に自分が優位な立場にいたいという欲求があるからです。
これは、進化の過程で安全な位置にいる方が生き残りやすかったという歴史的な背景も影響しています。
例えば、職場でやたらと他人の仕事に口を出してくる人は、周囲に自分の優秀さを示し、自分が優位に立っていることを確認したいという心理が働いていることが多いです。
そのため、いちいち口うるさい人は、自己肯定感や優越感を満たすために行動していることが考えられます。
かまってほしい
2つ目は、かまってほしいという気持ちです。
その理由は、人は誰かにかまってもらいたい時に、周囲にちょっかいを出すことがあるからです。
心理学ではこれを「ストローク」と呼び、子どもが大人を叩いたり、悪口を言ったりと騒ぐような行動が典型的な例です。
例えば、音を立てて作業をする人は、「自分の存在に気づいてほしい」「相手の反応を引き出したい」という潜在的な欲求を持っていることが多いです。
よって、かまってほしい人ほど、周囲に対してうるさい行動を取ることが多いです。
承認欲求が強い
3つ目は、承認欲求が強いことです。
というのも、承認欲求が強い人は、自分を他人に認めてもらいたいという気持ちが強いからです。
このため、何でも相手に口出しをしてしまうことが多くなります。
たとえば、職場で細かい指示を出したり、アドバイスを求められていないのに口を出したりする人は、周囲から「自分は頼りになる存在だ」と認識してほしいという心理が隠れていることがあります。
その結果、いちいち口を出すことで自分の価値を周囲にアピールしようとするのです。
ストレスの発散
4つ目は、ストレスの発散です。
理由は、イライラや不安などのストレスが溜まると、それを発散するために周囲に対して攻撃的な行動を取ることがあるからです。
例えば、わざと大きな音を立てたり、他人に対してネチネチ言ったりすることで、心の中に溜まった負の感情を吐き出そうとすることがあります。
そのため、うるさく振る舞う人は、実は内面に大きなストレスを抱えている可能性が高いです。
完璧主義
5つ目は、完璧主義です。
完璧主義者は、物事を完璧に行わないと気が済まないため、自分だけでなく周囲の人にも同じレベルを求めがちだからです。
例えば、職場で他人の仕事に対して細かく指示を出したり、ミスを見逃さずに指摘するような人は、完璧を追求するあまりに口うるさくなってしまうことがあります。
そのため、完璧主義の人は、他人の行動に対しても敏感になり、結果としていちいち口を出すことが多くなるのです。
心配性
6つ目は、心配性です。
心配性な人は、相手を信じられないことが多く、何でも口を出してしまう傾向にあります。
例えば、他人の仕事がうまくいくかどうか心配になり、つい「こうした方がいいんじゃない?」と口を挟んでしまうことがあるのです。
そのため、心配性の人は、相手の行動に不安を感じ、いちいち指摘することで自分の不安を解消しようとする心理が働いています。
いちいちうるさい人の特徴

続いては、いちいちうるさい人の特徴を5つご紹介します。
- 思ったことを口に出す
- 協調性がない
- 人の事を考えられない
- 自分が正しいと思っている
- 口を出されることが嫌い
思ったことを口に出す
1つ目は、思ったことを口に出すという特徴です。
なぜなら、いちいちうるさい人は、自分の意見を口に出すことが、自分の有能さをアピールする機会だと考えているからです。
たとえば、職場で他人の行動や作業に対してあれこれ口を挟む人は、「自分がこれを言うことで周囲が自分を高く評価する」と感じていることが多いです。
そのため、思ったことをすぐに口に出してしまうのです。
協調性がない
2つ目は、協調性がないことです。
その理由は、いちいち口うるさい人は、他人の意見や立場よりも自分のことしか考えていないことが多いからです。
たとえば、グループ作業やチームでの協力が必要な場面でも、自分のやり方が最優先だと考え、他人のやり方には耳を貸さない場合が多いです。
その結果、協調性に欠ける行動を取ってしまい、周囲との衝突が起きやすくなるのです。
人の事を考えられない
3つ目は、人の事を考えられないことです。
というのも、いちいちうるさい人は、自分のほうが人よりも優れていると思いがちだからです。
このような自己中心的な考え方から、他人の立場や感情を考慮せずに行動します。
例えば、他人のスケジュールや都合を無視して自分の要求を押し付けるような行動がよく見られます。
そのため、周囲との共感や思いやりに欠け、いちいち口出しをすることで相手を困らせてしまいます。
自分が正しいと思っている
4つ目は、自分が正しいと思っていることです。
なぜなら、いちいち口うるさい人は、自分の考えが他の人よりも正しいと信じて疑わないからです。
このような人は、他人の意見に耳を傾けることがなく、自分のやり方が唯一の正解だと考えています。
たとえば、会議中に他人のアイデアに否定的な態度を示したり、自分の意見を無理に押し通そうとしたりする場面がよく見られます。
このように、自分が正しいと思っているため、周囲からの反発や不満を引き起こすことが多いです。
口を出されることが嫌い
5つ目は、口を出されることが嫌いということです。
その理由は、いちいちうるさい人は、他人から口を出されることで、自分が否定されたように感じるからです。
たとえば、自分が指摘されるとすぐに反論したり、感情的に反応したりすることがあります。
これは、自己評価が高いがゆえに、他人からの批判を許せない心理が関係しています。
そのため、他人から口を出されると、すぐに防衛的な態度を取りがちです。
いちいちうるさい人への対処法

続いては、いちいちうるさい人への対処法を4つご紹介します。
- 聞こえないふりをする
- 自分を責めない
- AHの聞き方を応用する
- 職場では上司や人事に相談する
聞こえないふりをする
1つ目は、聞こえないふりをすることです。
なぜなら、いちいちうるさい人の言葉に過度に反応すると、ますます相手の行動を助長してしまうことがあるからです。
たとえば、騒音を立てる人に対してわざと聞こえないふりをして無視すると、相手は反応を引き出せないことに気付き、徐々にその行動を止めることがあります。
そのため、相手に巻き込まれずに自分を守るためには、聞こえないふりをしてスルーするのが一つの有効な手段です。
自分を責めない
2つ目は、自分を責めないことです。
その理由は、いちいち口うるさい人の言葉を真に受けると、無駄に自分を責めてしまい、メンタルに負担がかかることがあるからです。
たとえば、職場で頻繁に上司から細かい指摘を受けると、「自分がダメだからだ」と思いがちですが、必ずしもそうではありません。
相手の行動は相手の心理的な問題に起因していることが多いです。
そのため、何を言われても自分を責めず、冷静に受け流すことが重要です。
AHの聞き方を応用する
3つ目は、AHの聞き方を応用することです。
なぜなら、話の聞き方を変えるだけで、相手に対してイライラすることが減り、ストレスを軽減できるからです。
たとえば、AHの聞き方とは、相手の話を「何も考えずにただ聞く」方法であり、愚痴や口うるさい話を聞くときには特に効果的です。
この方法を使うことで、相手の言葉にいちいち反応せず、冷静に対処することができます。
そのため、相手の話に感情を揺さぶられず、ストレスを減らすことができるのです。
もしAHの聞き方が気になる方は、こちらの記事「彼女の話を聞くのが疲れたなら、彼女とあなたを「同時に癒す聴き方」を!」を参考にしてみてくださいね。
職場では上司や人事に相談する
4つ目は、職場では上司や人事に相談することです。
その理由は、上司や人事には、従業員が快適な職場環境で働けるようにサポートする役割があるからです。
たとえば、職場でいちいち口を出す同僚や上司がいる場合、その人の言動が自分にとって過剰にストレスを与えていると感じるなら、上司や人事に相談することが解決策の一つです。
彼らは、適切な対応を取り、職場全体の雰囲気を良くする責任を持っています。
そのため、職場での悩みは一人で抱えず、適切な人に相談することが重要です。
いちいちうるさい人の末路

最後は、いちいちうるさい人の末路を3つご紹介します。
- 親しい人ができない
- どこに行っても煙たがられる
- 人が離れていく
親しい人ができない
1つ目は、親しい人ができないことです。
なぜなら、いちいちうるさい人は周囲に迷惑をかけることが多く、その結果、誰も親しくなりたいと思えないからです。
たとえば、何かと細かく口を出す人や、常に大きな音を立てる人は、周りの人にとって不快な存在になりやすいです。
こうした行動は、他人と深い関係を築くのを難しくします。
そのため、親しい友人や信頼できる人ができにくいという結果につながるのです。
どこに行っても煙たがられる
2つ目は、どこに行っても煙たがられることです。
その理由は、誰でもうるさい人を嫌がる傾向があるからです。
たとえば、会議中や公共の場で、過度に大きな声や騒音を立てる人は、周りから敬遠されがちです。
人は静かな環境や適切な距離感を求めるため、うるさい人は周囲から避けられることが多いです。
そのため、どこに行っても煙たがられるような立場に追い込まれてしまいます。
人が離れていく
3つ目は、人が離れていくことです。
というのも、親しい人ができず、さらに周囲から煙たがられることで、自然と人が離れていくからです。
たとえば、友人や家族でも、いちいち口出しされることが続けば、徐々に距離を取るようになります。
これが続くと、最終的には誰も周りにいなくなり、孤独を感じることが多くなります。
そのため、いちいちうるさい人は最終的に孤立してしまう可能性が高いです。
いちいち口うるさい人・騒音を出すうるさい人の心理まとめ
いちいち口うるさい人や騒音を出すうるさい人の心理や特徴、対処法について解説しました。
彼らは「優越感に浸りたい」「かまってほしい」「ストレスを発散したい」などの理由から、過剰に口を出したり音を立てたりします。
さらに、こうした行動が続くと、親しい人ができず、煙たがられ、最終的には人が離れていってしまう傾向があります。
対処法としては、聞こえないふりをする、AHの聞き方を応用する、職場では上司や人事に相談するなどの方法があります。
相手の行動に過度に反応せず、冷静に対応することで、ストレスを軽減することができます。
このように、いちいち口うるさい人や騒音を出すうるさい人との付き合い方や対処法を理解して、適切に対応していくことが大切です。
参考資料
- 細川 貂々 (著)、水島 広子 (著)、やっぱり、それでいい。: 人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法、創元社、2018/11/8
- 鈴木 祐、ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング、すばる舎、2022/8/4
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